フィナーレは鳴り止まない

世界と終わらない恋をしている

この興奮を感動と呼ばずなんと呼ぶのか。──ミュージカル憂国のモリアーティ

感動とは何か。

最後に感動した!!と思ったのはいつですか?


心がいても経ってもいられなくなる興奮と、何かせずにはいられない衝動。時間も場所も何もかもを忘れ没頭し、心が震えるとはこの事かと認識したとき。

その一瞬を感動と呼ぶのであれば、私はこの三時間を過ごし初めて感動の二文字を全身で味わったと思います。


ミュージカル憂国のモリアーティへ行ってきました。


ここから先は、お恥ずかしながらミュージカルから憂国のモリアーティという作品を知り、観劇後絵に描いたように原作へどハマりした者が、複数回観劇した興奮と感動を忘れたくなくて書き留めた、とりとめのない感想です。

モリアーティ陣営が好きなので感想がそちらに寄りがち。



お披露目会から評判でゲネプロもかなり好評価で初日組からの感想が「やばい……」しかなかった、ミュージカル憂国のモリアーティ。  
公演ごとに「リピチケの列」「当日券の列」が長くなっていくという、正に噂が噂を呼ぶ自体になっていたこの作品。  

俳優の私の推しは出ていないものの、個人的に懐かしいお顔があり(お察し)友人の推しの久しぶりの舞台ということで、当日券チャレンジし本当に全く無知な状態で挑み、OPの時点でもう震えが止まらず「神作品」 だと確信しました。 
終わったあとただただ素晴らしい舞台だという感想のみしか頭になかった。 
ミステリー、ミュージカルが好きなら絶対好き…………黒執事と八雲みがあったなと個人的に思う。すき。  




歌も演技も日を経つごとに凄みが増す気がしてる。モリアーティもシャーロックも、敵達も。 
ほんっっっとう令和最大に成功した舞台や……………………(令和始まったばっか) 


本当に素敵すぎて泣いてしまう部分も多々、話が云々もそうだけど圧倒的歌唱力と圧倒的顔面偏差値とアンサンブルの圧倒的迫力に息を呑む舞台、初めてです。  
やはりウィリアム役の鈴木勝吾さんとシャーロック役の平野良さん、最高すぎました。  
ウィリアムの高音は多分癒しの周波数出てるからね、すごく好きな声。  
二人の声質違うのになんであんなにハマるんだろう? 
周りも声量調整してるんだろうけどよく通る綺麗な歌声だなあ、CD欲しいなあ。 


1幕はモリアーティ家の話、2幕はホームズ中心の話になっていて展開自体は2幕の方が楽しかったし面白かったな。世界観を知る為には1幕の説明がないと成り立たないし、あそこに重きを置くことで世間の正義とされているホームズではなくあえてその敵役のモリアーティが主人公の話であるという事が強調できているんだなと思いました。  
脚本構成が天才すぎんか?  


二幕の劇場型犯罪は先が予想できたのにゾクゾクした。 
「上げて差し上げろ」 
くるくるくる!キターーー!!の瞬間のあのドーパミンドバドバ感がたまらない。 後から原作読んでなるほどな〜〜〜ってなったけど初見何も知らなくてめちゃめちゃビックリしたからね……隣の人ごめんね。肩揺らしちゃったね。 
演出構成が神すぎんか?  


話を少し戻すけどまずOP、全て生演奏の為演奏聴くだけでも最高に浸れる、サントラ出して欲しい。  
頭から今も離れないの「ジャッジャッジャ」「テーン↑テーン↓テーン↓テーン↑」のとこ(どこ?) 
音が半音ずつ上がるのも最初からクライマックスって感じで最高です。  

またウィリアムに銃を渡すのは狙撃の名手モラン大佐、一方シャーロックに銃を渡すのはこちらも銃を扱う元軍医のワトソン。  
シャーロックもウィリアムも二人とも、あの銃は自分のではなく己の右腕、部下、相棒のものなんだって分かった瞬間沸いた。瞬間湯沸かし器ですわ。は〜〜〜〜〜  


やっぱり身内贔屓で友達の推しがやっているモラン大佐を目で追っていたんですが  

「エッ!?!?今銃を渡した!?!?あっ銃をまた返した!?!?しまった!?!?じゃあモランの銃!?ウィリアムのではない!!!!」  

と頭が発狂してた、口開いたら声が出てたと思う。  
やばくない?互いの敵に銃口向けるのに自分の銃じゃないんだよ。銃の管理は右腕ってか?はァ〜〜〜ありがとうございますその信頼関係死ぬほど弱いです。  

何度観てもウィリアムに銃を渡してまた受け取ってからしまうモラン大佐たまんねえ、、、 
同じことをシャーロックとジョンにも言うんだけどほんっっとたまんねえ〜〜〜〜 
当たり前のようにスっと差し出すモランと当たり前に受け取って撃ったあと流れる仕草でモランに返しそれをちゃんとしまうの無理すぎる。 
ホームズ組はジョンが渡すっていうより「くれよ、ジョン」って感じで手を差し出して、分かってるよとでも言いたげに渡すジョンとシャーロックがたまらん〜〜〜 



そうこうしているうちに1幕も半ば、  

「電報を頼むよ」  
「彼らを呼ぶんですね」  
「待ちくたびれたぜ、ウィリアム」  

モラン大佐あまりにかっこよすぎる。  
フレッドとのハーモニーもよすぎる。  
圧倒的存在感。悔しいほど目が奪われる。  
声質?が普段と全く違う様子で悔しい、耳によく届く、はあ〜参りました。  


「孤独の果てで彷徨う俺を 救ったコイツに俺は誓った」  

簡単な一節だけどその瞬間の一瞬のやり取りと視線でウィリアムとモランには疑えないほどの忠誠と信頼があると分かる。凄すぎません?  
同じことフレッドとウィリアムにも言えるんですけど。 

この二人の「この男に、この人に、命捧げると」のハーモニーでボロボロ泣いてしまうの私だけですか?そうですか…… 



その後もモラン大佐いちいち可愛くて勘弁してあーーーーーもうありがとう…………お客様お召し物がっっっ 

そのくせ「今後の不安要素になるようなら言ってくれ、いつでも殺すぜ」ってさも当たり前のように、まるで今日お前に手紙届いてたよくらいのトーンでただ事実を述べるのが、もう堪らなく二人の絆が見えて感動しました。  
漫画でもめちゃめちゃ好きなシーンになりましたね。 



あと一回でも観劇した人みんな分かると思うんだけど「あなたに〜〜裁きを〜〜〜!!」の高音で陶酔しちゃうよね…うっとりする…支配者だよ……神様な悪魔が、悪魔な神様が顕現してる………………リアルチキンスキン… 
あの音階が好きすぎるんですよね、「この犯罪相談役の、ウィリアム、ジェームズ!モリアーティーが!」のとこ…。ドキドキする音階というか。耳に残る!すごい! 



〝誓い〟が好きすぎて日比谷イベントのたった2分?のあそこだけ永遠リピしながら1時間通勤してるんですけどやっぱり舞台ってなるとほんと……ほんと〜〜〜〜 
誓いで号泣してしまうし三兄弟でもう涙腺が死ぬ。メイン曲も好きだけど誓いが好きすぎる。 
「君のその頭脳に……」のあとのそれぞれの忠誠を誓うところあまりに、あまりに神々しい。 
公式があげてくださった写真、いとも簡単に死んでしまった…。 


モリアーティ側の絆は全てウィリアムの手の中に握られてる命そのもので、命=生死で、その中の死そのものが互いの信頼の証になってるのがひしひしと伝わるのが堪らなく興奮する。 
生半可じゃない覚悟がありありと見て取れる、本当に自然と涙が出てくる不思議〜〜〜〜 


あとシャーロックを気にして影から見張ってるモラン大佐めちゃめちゃ眼光鋭くて好きすぎ。 
シャーロックのことを4人は警戒してるのにウィリアムだけは本当に嬉しそうに楽しそうにしてるのが対照的で素晴らしいよね。 
適役者が現れて嬉しいのにそのせいで確実に破滅の道へ進むことになるしね。理想の為の弊害になる可能性もある。 
ウィリアムは全てを見透かしてるとしても、命という絆で結ばれた忠誠心から4人は全力でウィリアムの力になろうとするんだよ。 

はあ……………………………… 


ところでアルバートお兄ちゃんのリアコになってしまいまして、いやあのサイコみある感じすごい惹かれる。  
生まれながらにして洗脳されてるようなものなのに、唯一自己を持っているアルバートお兄ちゃん……自身の家族よりウィリアムとルイスを選ぶのは並大抵ではできないよね〜〜〜  
それこそ声の存在すごく大きい。  
アルバート役の久保田さん声が落ち着くし大人みあって安心できる。好きです。お兄ちゃんすき。  
みんなそうなんだけどエンダース卿とアルバートお兄ちゃん、日を重ねる毎に本人降臨してて背筋ゾクってする。 
エンダース卿……小南くん鹿狩りしてんのかな……(?) 

アルバートお兄ちゃんの「炎は母と弟を焼き、父諸共一家を焼いた」の所すごくキラキラした瞳で 

〝やっっっと見つけた正義!!!!信じ合える魂の同士!!!!!〟

っていう期待と興奮に満ちた様子が余計サイコパスみ増してて好きでしかないよね。 


あとあのあれ〜〜〜ウィリアムとルイスの二人の曲も本気で泣いてしまうな…… 
ルイスの気持ちにハッとしたウィリアムが「悪い貴族をやっつけろ」って童心に返ったようにルイスと言い合うの、本当に美しき悪の象徴って感じで…泣いてばかりなんですけどやはり涙が止まらず…… 

ルイスのお兄ちゃん絶対忠実が最高すぎて悶えてしまう〜〜〜フレッドとの少し言い合うシーン、漫画読んでからなるほど!と思ったしあそこのモラン大佐はもはやパパ(パパ) 



とりあえず私は冒頭で言った通りモリアーティ家が推しなんですが、ホームズ側で最高だなと思ったのは、シャーロックが光に見せかけて光のその核となるのはワトソンっていう所ですかね。最後のワトソンくんのソロ、眩しすぎて泣きます。 
私の好きしか入っていないこの作品、帰りに全巻購入して正解でした。 

漫画を読みながらパンフを読み記憶を思い返すとやっぱりモリミュは構成脚本演出キャストスタッフ全てが神だってハッキリわかるから当たり前のこと言うけど原作オススメです。  


こんなにモリミュハマると思わなかったんですよ、キャラでの推しはできましたが誰が好きというより作品のファンであり続けたいと思いました。 

モラン大佐の話してくれないかな……女の子達も出して欲しいな…………。 





以下モラン大佐メモ 
・フレッドにお酒勧めてフラれるのかわいい 
・ウィリアムに煙草勧めてフラれるのかわいい 
・「待ちくたびれたぜ」で詰め寄るの好き 
・お召し物がっっっ!! 
・「皆さんこちらに、ご案内を〜〜〜🎶」綺麗すぎ 
・「乗客名簿からも消してやるよ」のオラつき 
・というか日を重ねる毎に乱暴さ?オラオラ加減?増しててなんていうかこちらもモラン大佐降臨してる 
・余裕出てきたのか色々とアドリブ挟んできててドキドキする 
・フレッドとルイスと戦うシーンの指先の指示が好き 
・シャーロックのこと警戒してるの好き 
・回し蹴りするとこスピード早すぎて目が追いつかない 早いすごい 


多分大阪もどんどん良くなるしどんどんアドリブも増えるだろうし目が足りなくなるんだろうな〜今も足りないのに………… 
私は東京公演で一足先に千秋楽だったので、東京千秋楽と大千秋楽まで怪我なく終わって欲しいです!! 
アンケートにモラン大佐の話やって下さいって書きました!!というか憂モリならなんでもいいから続編が観たいです!!!



 


見事元気なモリミュロスになりました。