フィナーレは鳴り止まない

世界と終わらない恋をしている

願いと祈りと約束が夢見る明日。──松ステ F6 2ndTOUR「Fantastic Ecstasy」


一年半前の私へ。なんと大阪楽から一年半後、F6は2ndツアーをしてくれているし、私はそれに行ってます。一年半後の私より。


F6のライブに行ってきます、と現実世界で言える幸せを何度も噛み締めていました。行けたのは最初の幕張公演だけだったけれど、これも大事な思い出になればいいと思っています。 

 


原作F6が好きで松ステが好きでステエフが好きなオタクのポエムと、ツアー幕張三公演の感想入り乱れ。 
暇つぶしとツアーの余韻に浸りたい方、感覚で読んでください。フィーリング大事。 




応援している私達は、あくまで脇役。 
輝く彼らが見たくて必死に追いかけて、必死に愛を注いで、生きる活力を貰います。 
どう頑張ったって板の上に立つ彼らの隣に行くことはできないし、行こうと思っていないけれど、彼らはその垣根を越えて私達の隣に来てくれる。 
そんな、2ndツアーだったなと思いました。 


「君のために生まれたんだよ」 
「推しになるため生きてるんだよ」 
「気持ちが言えと言ってるんだよ」 
「君しかいないと言いたいんだよ」 


新曲のこの歌詞を聴いた瞬間〝正気か?〟という感想しか出て来ず。 
えっだって、えっ…………こんなの、ファンへのアンサーソングすぎるでしょ。ファンからのお気持ち表面ソング早急に作らないとなのでは?ってくらい、びっくりしてしまった。  

 


確実にステージの上で歌って踊ってくれているのに、隣に、いるんですよ。私達を連れていくでもステージへ上げるでもなく、隣に降りてきてくれている。 
距離を感じさせない……これが僕達君の前だと普通のメンズになるんだよと言った意味なのかと思いました。 
脇役の私たちは彼らの中で、誰にも譲れないただ一人の主役になれる。 

凄いですよね改めて。 

確かに、原作で言うと私達から愛されたいがためにイケメンになってお金持ちになってアイドルグループ組んで魔法も使える六つ子だよという設定にしてしまったこのF6。 
私達から愛されないと存在できない人達なんだから、愛してもらうために必死で当たり前。 
だったはずなのに、まあそりゃあ森羅万象を魅了するF6なので当然こんなにも愛されています。愛のクソデカ感情だらけです。 
愛されすぎてとうとう幕張メッセやら大阪城ホールにまで行っちゃった人達。 
大きくなってしまわれたなあとちょっとだけ寂しくもなったりしました。いや宇宙でライブする人達に失礼なんですけどね。 

でも、私達のために生きてるんだって、これまたF6から大きすぎる感情を返されてしまってますから。凄すぎますよ。 



F6は私に会うため生まれて、私の推しになるため生きて、私以外いないって言ってくれて、私に純潔をとっておいてくれて、嫁は私じゃなきゃ意味がないって言ってくれて、愛しているのさ、愛するしかねえと言ってくれる。 
私の愛を一心に受け止め、なおかつその愛を何倍にもして返してくれるんだよ。 

さすが、神っぽい存在だよ。まいった。 



会場に入ると曲がかかっていて、その曲がワイジャスになるともう始まる合図。3公演目ではもうワイジャスかかると皆立ち上がってソワソワしていましたね。 
早くワイジャスがかかって欲しくてでもかかったら始まってしまうし始まったら終わってしまう……どうにか世界の時計ズラしてくれないかと願っていました。 
そんな願いは叶わず、流れ出す映像。 
F6はきっと早く歌いたくて仕方ないだろうから叶うはずもないんですけどね。 



いや〜〜〜1stツアーは役名+役者名で始まったのに対し、今回はそのキャラの名前のみでスタートした2ndツアー。 
大丈夫?本当に?なんて思ったりもしましたが、めちゃくちゃF6でいてくれて嬉しかったです。当たり前にところどころ中の人が見え隠れしたりしていましたが、それすら役であるとでも言うようにカバーしていて楽しかったですね。 
一生懸命役でいてくれようとしてくれていたの、ちゃんと伝わりました。 

歌詞を間違えても補いあったり、ダンスをミスってもカバーしあったり、アクシデントがあっても協力して事なきを得たり。 
ジャスが「弟たち」と、ジニが「家族」と言っていましたが、その言葉がまさに似合うほど、本当に息が合っていて感動しました。 

そして確かに、確かに楽しみにしていましたよ。 
パワーアップすると言っていたし、本人たちも自信満々でしたから。 
でも松ステ3が終わってからお披露目まで2ヶ月半程度。正直、斜に構えていたかもしれません。だって失礼ですが本業アーティストじゃないですもん。 

それなのに、余裕で松ステ3超えてきたからビビり倒しちゃったよ。こんな短期間であそこまで仕上げられるもんなの?流石エフ……えっ本当に超人だったりしますか? 
きっとすっごく努力してくれたんですね。新曲4つも聞かせてくれて、全員曲が2曲あるなんてずるすぎませんか?聞いてないそんなの! 

マイク片手に歌い踊る姿も、全て生歌なのも、ヘッドマイクで踊ってくれたりしたのも。キラキラ輝いていて眩しかった。 
1stツアーではマイクを持ちつつヘッドマイクで歌っていたと思うので(多分)余計に、マイク片手のダンス、キラッキラのアイドルだったよ〜〜〜〜!!! 

スイプリのイヤモニが外れた時に咄嗟に客席へ声掛けて場を繋いだフェアリーとかもそうだけど、本当にライブ感がすごくて(ライブなのでね)生ならではの歌詞間違い振り間違いでさえも、いやこれでいいんだ楽しめ!!!!っていう勢いがありました。とても熱くて、私達を取り込んでまだまだもっとだと圧をかけて、何倍にもボルテージを膨れあがらせるのがもう堪らなくかっこよかったです。 

中には完璧な姿を見せるべきだと思う方もいるのかもしれないですが、生ならではの、リアルタイムでしか見れず感じることの出来ないそういうミスなどはじゃんじゃんやってほしいです。 
やって欲しいというか、それさえ楽しんでほしい。 
ミスしてない!って開き直るもいい、これが正しい!って続けるもいい、間違えちゃった〜って笑うもいい。なんでもいい。 
今!起きたその出来事を演者も私達も楽しみたい。 
だから、歌詞が危うかったり間違えたりした時に持ち直して歌いきったり、続きの歌詞を作ったり、さもこれが正しい歌詞だと言うように自信満々に続けたり、そういう些細なところが「あ、F6だ」と感じました。完璧すぎる。 

というか、役者さんのスペックがどんどん高くなっててたまげる。これ以上スペックぱなくしないでくれ……。 
「役の力を借りて立つからには、見合うほどに負けないように」 
という意思がちゃんと伝わって来てそれにも感動。 
ひたすら胸から込みあげる 

F6、ステージで生きてる。 

っていうただそれだけがもうね、たまらないほど幸せでした。 

初演では、六つ子の夢とifの世界という〝本来の軸から外れた世界〟で現れて。 
2では、神様の代わりになってあげるとまで言っていたのに〝君の為にバイトもするよ、ねえ選んで〟と地上に降りてきて。 
1stツアーでは、六つ子ありきで生まれたF6が意志を持って現世に降り立ち〝もうひとつの六つ子として実在〟していて。 
3では、六つ子と同じように一年を過ごして〝存在することを認められた〟し、私達の前だと神様もどきから普通の男性にまでなってしまった。 

2ndツアーでは、その存在感をぐんとでかくしていて。嘘も本当も、夢も現実もない。 
ただ、その生き様をステージの上で見せてくれた。 
神に愛され生まれてきた何でも持ってる彼らは、私たちに出会い初めて愛することを知る。それは普通の男性と何も変わりないこと。 
何でも持っているくせに、その持ってるもの全て投げ出して裸になって僕達を受け入れてって愛して欲しがる。 
なんて不器用な神様。そんな彼らに愛を教え、与え、そして重なっていく彼らと私たちお互いのフィーリングですよ。 
普通の男性になっちゃうよ、って言いながら、私達にしてくれることはもう常識外れですからね。自分たちの気持ちは普通の男性みたいになるけど、君にすることは勿論普通じゃできないことだよ!みたいな。 
だから僕達を選べよな!って言ってくるの、もう好き以外の感情、なくなります。 


少し話が逸れますが、1stツアーの確か大阪公演で、多分質問か何かからの流れだったと思うのですが肉がミスだったか誰かに「もうインド行ってカレー食ってろ!素手で食え!」みたいなこと言ってたの、ありましたよね? 
もし今回の弟松の曲、こういうとこから取ってたりしたらすごすぎないか?と思ったんですが。オタクの考えすぎでしょうかね。 


原作F6とステF6は個人的に切り離して別物として見ていて=とは思っていません。でもやっぱり原作ありきの2.5派生ユニットなので、原作のF6をリスペクトしているというか、キャストから作品やキャラに対して愛を感じる瞬間はとてつもなく嬉しくなります。 
パチドンのスイプリもそうだし、常にらしくいてくれるフェアリーもそう。 

個人的に好きだった質問と回答が「朝スッキリ起きられるように何をしますか?」という質問に 
「起きられますように♡ってお祈りする♡」 
「お姫様がいたらすぐに起きられちゃうよ!」 
「俺は生まれてから寝たことなんてない」 
と答えた弟松ですね。あとジニの「私はショートスリーパーなので30分でスッキリ目覚めます」みたいなのも。 
中の人まじでショートスリーパーなの?違うよね?えっどっち!?ってなったけどジニっぽいからなんでもいいです、ありがとうございます。 

「太陽系直列する時に大変だった惑星は?」という質問に対して「海王星ですね」と即答しただけに留まらず、ジャスからの「なんで大変なの?どんなところ?」といった追撃にもどもることなく答えてたので……えっめっちゃビューティジーニアスだ……って涙腺に来ました。 
ミスの必殺技「エレファントグローブを外してホーリーライトハンドで攻撃」の下りもどこまであれ仕込みなの?全部その場で考えてるんだとしたらあまりにミスクーすぎて歓喜に震える。 
「稽古なんて必要ねえ」って言っちゃう肉もだし、「僕ら宇宙駆け巡ってるから休みなんてないんだけどね」ってサラッと告げるジャスとか、もうね、めちゃくちゃ存在がF6なんですよ。 

こんなの見せられたら脳がバグって仕方ない。ああF6生きてる……としか思えなくないですか?F6をこの世に受肉させてくれてありがとうございます、本当に。 

あとジャスがあまりに弟大好きで可愛すぎました。ジャス(の中の人)プロデュースの衣装の件とか、3公演目では割と普通に話していたけど、初日の一番最初なんて本気でお披露目緊張していたように見えて可愛かったです。 
それぞれの衣装のこだわりを説明している時に嬉しそうに目を輝かせて説明してくれて、それを聞いてる弟たちも嬉しそうにしてて本当に素敵だった。 

「十四松はブリティッシュな感じにしたんだよ」って言ったジャスに会場が「かわいい〜!」と盛り上がったらさも当然だろうと言うように「ね、可愛いよね」と軽く言ったの好きでしたね…。当たり前だよ可愛くなるように選んでるんだから、という感じでしょうか……漫画だったら背後にでかでかと〝ジャスティス!!〟って入ってたと思います。 
「カラ松は袖つけてあげたかったからライダース。見てこのネルシャツ、赤が入ってるの!」ってワイジャスの主張激しい兄さん可愛すぎて。 
「一松はいつもフードがあるからあえて無くして、装飾も少なめでごつい感じにしたかったんだ。重いけど無理言って着てもらったよ」って説明するジャスに「せっかく選んでくれたからな、着よう。と」って返したミスくんも兄弟想い〜かわいい〜〜〜ってオタク咽び泣きました。 
面白かったのはイメージはすぐに浮かんだのに高身長すぎて合う服が中々なかったフェアリーですね。サルエルになるはずなのに少しダボついたスキニーみたいになってしまって……って言ったジャスに「でもこれ履き心地いいよ♡」って言ったフェアリーは本当に妖精さん。天使。 
もう彼ら足6mくらいあるのでね、エフは基本的には全員制服から何からオーダーメイドでしょうね。 
ほんっとうにジャス兄さん一生懸命選んでくれて、それを私たちに見せてくれてありがとう!!!!!! 

それにしても、ネイキンで地球をミラーボールだと言っちゃうF6見てたらやっぱりあの女児魔法ライト振りたかったな…という気持ちでいっぱいです。あれを会場の大多数が「棒振って!」に合わせてぶん回してたら、楽しかっただろうなあ。もちろん左右前後の人に当たらないよう気をつけて、自分の胸や顔の前辺りだけでね。 
ネイキン、私すっごく好きな曲でして。 
サビ始まりってずるいですよね、好きじゃないわけがない。マジナイも大好きなのでサビ始まりに弱いんです。 
最初は「欲張っちゃう君のため」って理由つけてもっとちょうだいもっとちょうだいと欲しがる私達に、仕方ないな裸になって直感的に重なろうよ。って歌うF6が次のサビでは 
「欲張っても構わないかい?」と聞いた上でもっとちょうだいもっとちょうだい、って欲しがってみせる。 
君が言うなら仕方ないからあげるよっていうスタンスが、そんな姿を見てたらもう止められないよ僕らにももっとちょうだいって言ってくるの、あまりに愛。 
こんなの私たちとF6両想いじゃないですか。 

ペンライトのことを「興奮の色で満たされたファンタスティックな棒」って言います?歌詞、天才すぎる。 
ファンエクもいい曲だけど、ネイキンもみんな好きになってください。 


余談ですが、願ってはいたもののコンビ曲やってくれると思わず、ワイジャス始まる時に「お兄ちゃんたちに任せなさい!」って言いながらセンターステージ歩いていく長兄に大号泣かまして「泣いてる場合か!泣くなちゃんと見ろ!!」って同行者に叱咤されたのは一ヶ月前のことなのに昨日の事のように思い出しますね。 
多分そうなったの私だけじゃないです絶対、お仲間いると思います。 




   


出会うはずだった彼らに出会う機会を奪われること。 
幕が開かないと、板の上に立たないと、そしてそれを肌で感じる私達がいないと、生きることすらできない存在がいるということ。 
この演者と観客の抱いた常識では測れない感情が一体になった瞬間、それこそが舞台はナマモノだと言われる所以なんだろうと改めて思いました。 
ナマモノじゃなく、冷凍して好きな時に解凍して美味しく頂けたらどれだけいいかと本当に思わずにいられませんでしたが、一つとして同じ公演がないことがまた舞台の魅力なんだから、仕方ないですよね。 



JTBプラン、アリーナ席、センター席、二階席、三階席、遠征、全通、有給。出せなかったお花、書いた手紙、渡せなかったプレゼント。無理を言って休みを取ったこと、このために頑張ってきたこと。私だけじゃなく携わる全ての人が思い出すと思います。 
この日のための時間と思い出が記憶に残ると思います。 
たった2日間、たった3公演+配信1公演。 
それで終わってしまったけれど、ギリギリなんとか開催できた幕張公演とどうにか届けたいと考えてくださった運営の皆様、その時間と労力と楽しかった時間と悔しかった気持ち、それもまた、大事な2ndツアーだったんだと思います。 

配信やってもらえてよかったな。運営さんにも、ご本人たちにも、感謝しかありません。

 

やってくれたおかげで、ほんの少し折り合いがつけられた気がします。



そして、なんと私達は知ってしまっています。 
ラクーアのリリイベライブで「いつかやりたい、ライブを皆で」と願ってくれたこと。 
1stツアーで「またやるから!」と言ってくれたこと。 
そして2ndツアーで「約束、守ったでしょ?」と笑ってくれたこと。 

やってほしい、ライブ。 
またやってほしい、ツアー。 
それは全て叶えてもらってるということ。 

3rdTourではなく、リベンジを。またもう一度やってくれると信じています。 
困ったことにね、前述の通り私達は知っちゃってるんですよ。彼らが約束を守ってくれる人であることを。 
終わらない2ndTour、もう一度待っています。 
でもそんなのね、色々ありますから。大人の事情だって様々な要素だって絡んでくること、分かっていますから。 
だけどその理解している部分と同じくらい、彼らが約束を守ってくれて私達の願いを叶えてくれる存在であることを、この4年間で私達は知ってしまった。 

もうそんなの、私達も小指差し出して約束がまた守られて願いが叶えられることを待つしかないんです。 
実際難しいのではとか、どうせ言うだけだとか、そんなのどーーーーでもいいんです。 
だって、現に全部叶えてもらって守ってもらえているので。 
その約束を信じて願って待っています。 
守ってもらえて、2ndTourを今度はしっかり、彼ら6人も私達ファンも元気に最初から最後まで走りきれるように。 

あーーーーーーー悔しかったなあ!!!!! 

埋まった城ホに立たせてあげたかったなあ!!! 
沖縄存分に楽しんで湧かせて欲しかったなあ!!! 
幕張のペンラの海をまた見せたかったなあ!!! 


約束したいです。また綺麗だ、すごい景色だ、嬉しいって言わせるって。 
見たかったんだよこの景色って言いながら眺める、その興奮で満たされたエゴイスティックなペンライトのひとつに必ずなってやります。 


配信、とても楽しかったですね。最初の登場こそ大泣きしてしまいましたが、楽しそうな姿に笑顔で棒振ることができました。 
円盤楽しみに待っています。この先の展開もずっとずっと待っています。 



F6が大好き、本当にその一言に尽きます。 
ありがとう、F6。

私が望む分だけ終わらない奇跡、今日もずっと願って祈って待ってるよ。